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音楽の仲間達【山中麻鈴】




 昨年秋にフランス・パリに来て、留学生活も早いもので2年目に入りました。少しずつ生活にも慣れ、最初は言われたことに「はい」か「いいえ」で答えることに精一杯でしたが、質問を返せるようになったり、会話を広げられるようになったり、ほんの少しずつですが自分の成長も実感できるようになりました。偉大な音楽家たちが実際に見たもの、食べたもの、演奏した場所、これらを実際に体感することができて、限られた留学生活の時間を自分の勉強のためだけに使えるということは本当に贅沢だなと実感しています。


 私が所属しているピアノ伴奏科は、器楽伴奏・歌曲伴奏・オペラなど幅広い分野でアンサンブルの力を磨くことを目的としている科です。時にはオーケストラに鍵盤楽器奏者として参加することもあります。先日、シュトックハウゼンのオペラ「Licht」(光)という作品のオーケストラピットでリードオルガンを演奏するという機会をいただきました。世界中から集まってくる素晴らしい音楽家の皆様と本番までの時間を共有できたことは何物にも変えがたい私の財産です。


 一方で自分の演奏に対し苦悩することも多々あります。それは、素晴らしい音楽を聴き過ぎて自分の演奏とのギャップが目の当たりとなったときです。更に学びたいことや、やりたいことがどんどん増え現実とのギャップに悩むことも多々ありますが、この純粋に音楽と向き合える時間を大切にこれからも頑張ります。

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